本日は、これまで学んだ Static Routing を、実際に Packet Tracer を使って実習してみました。
久し振りに Packet Tracer を触ったので、操作方法やコマンドを忘れていないか少し不安もありましたが、思っていたより手が動き、意外と覚えていて少し安心しました。
また今回は、Packet Tracer で行った実習内容をもとに、構成や設定内容を分かりやすく整理するため、Gen Spark にスライドにまとめてもらいました。実際に手を動かしたあとで図や要点を見直すと、理解がかなり整理されるので良い復習になったと感じています。

1. Packet Tracer で作成したトポロジ
今回の実習では、左から PC1 → SW1 → R1 → R2 → R3 → SW3 → PC3 という一直線の構成を作成しました。
機器としては PC が2台、スイッチが2台、そしてルータが3台です。Packet Tracer 上では各リンクが正常に上がっており、Static Routing の基本動作を確認するのにちょうど良いシンプルな構成でしす。
このように、あえて複雑すぎない構成で実習することで、どのルータに、どの宛先ネットワーク向けの経路を書くべきか が見えやすくなります。Static Routing は「管理者が自分で道を決める」考え方なので、まずはこのくらいシンプルなトポロジで理解するのがやはり大切だと思いました。
2. ネットワーク構成とアドレス設計
今回の構成では、左側の LAN-A が 192.168.1.0/24、右側の LAN-C が 192.168.3.0/24 で構成されていました。
PC1 は 192.168.1.10/24、デフォルトゲートウェイは 192.168.1.1。
PC3 は 192.168.3.10/24、デフォルトゲートウェイは 192.168.3.1 です。
また、R1-R2 間は 10.0.12.0/30、R2-R3 間は 10.0.23.0/30 のWANリンクで接続されています。
この構成を見ると、PC1 側のネットワークと PC3 側のネットワークは直接つながっているわけではなく、途中のルータを経由して到達する必要があります。つまり、各ルータに「向こう側のLANへ行くには、次はどこへ渡すか」をきちんと教えてあげる必要があり、ここで Static Route の設定が必要になります。

3. Static Route の基本設定
今回の実習の中心は、next-hop を指定して対向LANへ向ける Static Route の設定でした。
たとえば R1 には、192.168.3.0/24 宛ての通信を R2 側へ渡すために、次のような設定を入れます。
ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 10.0.12.2
同様に、R3 には PC1 側ネットワークへ戻るための経路として、
ip route 192.168.1.0 255.255.255.0 10.0.23.1
を設定します。さらに、途中の R2 には左右両方のLAN向けの経路を設定しておく必要があります。
ここで改めて感じたのは、Static Routing の本質はやはり 「宛先ネットワーク」と「次に渡す相手を決めること」 だという点です。これまで学んできた理屈を、実際のコマンドとして入力していくことで、理解がかなり具体的になりました。
4. Default Route の考え方
今回の実習では主役ではありませんでしたが、スライドの中では Default Route = 0.0.0.0/0 についても触れられています。
Default Route は、宛先に一致するより具体的な経路が見つからないときに使われる 「最後の出口」 です。今回の構成では明示的な Static Route で十分に到達性を作れるため未使用でしたが、この考え方自体は今後のルーティング学習でも非常に重要だと改めて感じました。
Static Route を1本ずつ丁寧に書く考え方と、最終的に Default Route でまとめる考え方は、今後の設計や設定の場面で使い分けることになるので、今回の実習でも頭の片隅に置いておきたいポイントだと思います。
5. show ip route による確認
設定が終わったあとは、やはり show ip route による確認が基本になります。
今回の実習では、ルーティングテーブルの中で C = Connected(直接接続)、S = Static(手動設定経路) を見分けることが確認ポイントとして整理されていました。
Static Routing の学習では、単にコマンドを入れて終わりではなく、きちんとルーティングテーブルに載っているか を確認することが重要です。
特に見るべき点は次のようなところです。
- 目的の宛先ネットワークが載っているか
- next-hop が正しく設定されているか
- Connected と Static を見分けられるか
- 想定した経路が採用されているか
このあたりを毎回確認する癖をつけると、後々のトラブルシュートでもかなり役立ちそうです。

6. ping による疎通確認
ルーティングテーブルを確認したら、次は実際に通信できるかを ping で確認します。
今回の実習では、PC1 から PC3(192.168.3.10)への ping、そして PC3 から PC1(192.168.1.10)への ping の双方向疎通が成功していました。
これは、片道だけではなく戻りの経路もきちんと設定されていることを確認するうえで非常に大切です。Static Routing では、行きのルートを書いただけでは通信は完成せず、戻り道も用意されて初めて疎通が成立します。今回の実習では、その基本をきちんと確認できたのが良かったと思います。
7. 軽いトラブルシュート
今回のスライドでは、トラブルシュートの基本順序も整理されていました。
流れとしては、
- まず PC からデフォルトゲートウェイへ ping
- 次にルータ間リンクの疎通を確認
- show ip route で Static Route の有無を確認
- 戻り経路があるかを確認
という形です。
この順番はとても分かりやすく、もし疎通に失敗したとしても、闇雲に設定を見直すのではなく、近いところから順番に切り分けることの大切さを改めて感じました。Packet Tracer の実習は、単に成功させるだけでなく、失敗したときにどこを見るべきかまで学べるのが良いですね。
まとめ
今回の Packet Tracer 実習では、これまで学んできた Static Routing を、実際のトポロジとコマンドで確認することができました。
トポロジは PC1 – SW1 – R1 – R2 – R3 – SW3 – PC3 というシンプルな構成で、next-hop 指定による Static Route の設定、show ip route による確認、ping による双方向疎通確認、そして軽いトラブルシュートまで一通り体験できました。
やはり、座学だけで理解したつもりになるのではなく、実際に Packet Tracer で手を動かしてみると、Static Routing の考え方がかなりはっきり見えてきます。今後 Dynamic Routing に進んでいくうえでも、この「自分で経路を書く感覚」はしっかり土台になってくれそうです。


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