今回は前回のIPv6全体概要の続きとして、Link-Local、RA、SLAAC、Modified EUI-64 のつながりを整理してみました。
Link-Localの役割をもう一段深く理解する
Link-Localアドレスは、同じLANの中だけで使う最初の連絡用アドレスです。インターネットへ出るための住所というより、まず同じリンク上の相手やルータと話すための住所と考えると分かりやすいです。
つまりIPv6では、いきなりGlobal Unicastで外と通信する前に、まずLink-Localを使って同じリンクの中で必要なやり取りが始まります。今回の1枚目のキャプチャでも、ルータがLink-Localアドレスを持ち、その土台の上でRAを送っている流れがとても分かりやすく整理されています。
Global Unicastを設定すると何が起こるか
インターフェースにGlobal Unicastアドレスを設定すると、そのインターフェースでIPv6が有効になり、あわせてLink-Localアドレスも自動的に構成されます。
ここで大切なのは、Global Unicastを設定することと、Link-Localが存在することは別々ではなくつながっているという点です。
SLAACとは何か
SLAACは Stateless Address Autoconfiguration の略で、IPv6端末が自分でIPv6アドレスを作る仕組みです。IPv4ではDHCPサーバがアドレスを配るイメージが強いですが、IPv6では端末自身がかなり主体的にアドレスを構成します。
この違いを意識すると、IPv6の考え方がかなり見えやすくなります。IPv4が「サーバから配ってもらう」寄りだとすれば、IPv6は「端末が案内を受けて自分で作る」寄りの考え方です。今回の学習では、この“端末が主体的に構成する”という感覚をつかむことが大切だと感じました。

Link-Local と RA と自動設定の関係
この3つは別々の単語ではなく、ひとつの流れとして理解すると分かりやすいです。
まず Link-Local はローカル通信の土台です。
次に RA(Router Advertisement) は、ルータから端末へ送られる案内です。
そして SLAAC は、その案内を使って端末が自分のアドレスを自動生成する仕組みです。
RAにはオンリンクprefixやprefixの有効期限、設定方式に関するフラグなどが含まれます。端末はその情報を受け取って、自分のIPv6アドレスを構成します。つまり流れとしては、Link-Localで近くのルータとつながり、RAでprefix情報を受け取り、SLAACで自分のアドレスを作るという順番になります。
Modified EUI-64 がどこで使われるか
Modified EUI-64は、MACアドレスをもとにしてIPv6アドレスのhost部(下位64ビット) を自動生成する考え方です。MACアドレスの前半3オクテットと後半3オクテットの間に FFFE を挿入し、さらにU/Lビットを調整して64ビットのinterface IDを作ります。
2枚目のキャプチャでも、MACアドレスからInterface IDを作り、それをprefixと組み合わせてGlobal Unicastアドレスを構成する流れが図解されています。最初はビット操作まで全部覚えようとしなくても、「MACアドレスをもとに下位64ビットを自動生成する仕組み」 として押さえておくと十分入りやすいと思います。

IPv6の基本設定の考え方
今回の学習内容を設定の考え方として並べると、流れはかなりシンプルです。
まず IPv6を使う前提を有効にする。
次に インターフェースへIPv6アドレスを付ける。
そして 必要に応じてEUI-64で下位64ビットを自動生成する。
この順番で見ると、Link-Local、Global Unicast、EUI-64の関係も整理しやすくなります。
今回のまとめ
今回整理してみて、IPv6の自動設定は、単に「自動で付く」というだけではなく、Link-Localを土台に、RAでprefix情報を受け取り、SLAACで端末が自分のアドレスを構成する流れなのだと理解しやすくなりました。さらに必要に応じてModified EUI-64を使えば、下位64ビットのhost部も自動生成できます。
IPv6は最初は難しそうに見えますが、
Link-Local=土台
RA=ルータからの案内
SLAAC=その案内を使った自動生成
EUI-64=host部を作る仕組み
と分けて考えると、かなり整理しやすいと感じました。今回はこの流れを全体としてつかむことが大事な回だったと思います。


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