CCNA学習30日目|OSPF入門(第4回)ルータID・コスト・エリアの基本整理

CCNA学習30日目のOSPF入門(第4回)アイキャッチ画像。ルータID・コスト・エリアの基本を、青系のネットワーク図で分かりやすく整理したCCNA学習記事用サムネイル 資格学習ログ

今日は、OSPFでよく出てくる ルータIDコストエリア について整理しました。
OSPFは用語が少し多くて最初は取っつきにくいですが、見方をシンプルにするとだいぶ理解しやすくなる気がします。前回までに見た 2-Way や Full のような隣接関係の流れがあって、その上でルータ同士が経路情報を交換し、どの経路を使うかを判断していく、というイメージです。

OSPFの2-WayとFullの違いを示した図。ブロードキャスト環境ではDROTHER同士は2-Wayで止まり、DRやBDRとはFullになりやすいことを表した説明図
ブロードキャスト環境のOSPFでは、他ルータ同士は2-Wayで止まりやすく、DRやBDRとはFullまで進みやすい、という基本イメージです。

ルータIDは、OSPF上の名札のようなもの

まず覚えておきたいのが、ルータIDはOSPF上でルータを識別するための名前 のようなものだということです。見た目はIPアドレスに似ていますが、役割としては「通信の住所」というより、「OSPFの中で誰なのかを見分けるための識別子」と考えた方が分かりやすいです。

Ciscoの説明では、OSPFは起動時にルータIDを自動で選びます。基本的には ループバックインターフェースがあればその中で最も大きいIPアドレス、なければ 通常インターフェースの中で最も大きいIPアドレス が使われます。つまり、ルータIDはIPアドレスの形を借りることはあっても、意味まで完全に同じではない、という理解でよさそうです。

ルータIDとIPアドレスは、同じではない

ここは少し混乱しやすいところですが、
IPアドレス = 通信のための住所
ルータID = OSPF上の名前
と分けて考えるとすっきりします。

OSPFのルータIDは、LSAやOSPFパケットの中で「この情報を出したのは誰か」を示すために使われます。なので、実際の通信に使う宛先IPそのものとは役割が違います。見た目が似ているせいで同じものに見えやすいですが、学習段階では「似ているけど別物」と覚えておくのがよさそうです。

コストは、その経路の通りやすさを表す数字

次に大事なのが コスト です。
OSPFでは、どの経路を使うかを決めるときに、このコストを見ます。Cisco Community の説明では、OSPFのメトリックは cost で、帯域幅が大きいほどコストは小さくなる とされています。つまり、ざっくり言えば 通りやすいリンクほど小さい数字になりやすい ということです。

コストはデフォルトでは 参照帯域幅 ÷ インターフェース帯域幅 で計算されます。なので、速い回線の方が小さいコストになりやすく、OSPFはその情報を使って「どちらの経路の方がよさそうか」を判断します。

OSPFはホップ数最小ではなく、コスト最小で選ぶ

ここはRIPと比較すると印象に残りやすいところです。
RIPはホップ数を重視しますが、OSPFは ホップ数の少なさだけではなく、コストの合計 で経路を選びます。Cisco Community でも、同じ種類のOSPFルートが複数ある場合は、最も低い cost を持つ経路が選ばれる と説明されています。

たとえば、
2台経由でもコスト20
1台経由でもコスト30
なら、OSPFは前者を選ぶ、という考え方です。
最初は「遠回りなのにそっちを選ぶの?」と思いましたが、OSPFは単純な段数ではなく、全体としてどちらが有利な経路か を見ていると考えると納得しやすいです。

エリアは、OSPFの管理範囲を分ける単位

OSPFでは、ネットワーク全体を エリア という単位で分けて管理できます。Ciscoでは、エリアを OSPFネットワーク・ルータ・リンクの論理的なまとまり と説明していて、エリアを分けることでデータベースのサイズや経路情報の広がり方を抑えやすくなります。

特に重要なのが エリア0 です。
エリア0は バックボーンエリア と呼ばれ、複数エリア構成では中心になる場所です。Ciscoでも、複数エリアを使うなら backbone area、つまり area 0 が必要 であり、各非バックボーンエリアは area 0 に直接つながる必要があると説明されています。学習段階では、エリア0 = OSPFの背骨・中心 と覚えておけば十分だと思います。

今回の内容にいちばん近い参考キャプチャはこちらです。

OSPFのルータID、コスト、エリア0の基本を示した図。ルータAからルータBとルータCへの経路を比較し、OSPFはホップ数ではなく最も小さいコストの経路を選ぶことを表した説明図
ルータIDはOSPF上の識別子、コストは経路の選ばれやすさを表す値、エリア0はバックボーンです。OSPFはホップ数ではなく、コストが小さい経路を優先します。

今回の理解をひとことで整理すると

今回の内容を自分なりにまとめると、
ルータIDはOSPF上の名札、コストは経路の選ばれやすさ、エリアは管理範囲の区切り
という感じでした。

さらに、
ルータIDはIPアドレスと完全に同じ意味ではない
OSPFはホップ数ではなくコストで最短経路を考える
この2点は特に大事だと感じました。ここが分かると、OSPFの見え方が少し整理される気がします。

まとめ

今日は、OSPFの基本用語として ルータID・コスト・エリア を整理しました。
最初は用語だけ見ると難しく感じますが、

ルータIDは「名前」
コストは「通りやすさの数字」
エリアは「管理範囲の区切り」

くらいの感覚で押さえると入りやすいです。
OSPFはホップ数だけではなく、コストの小さい経路を選ぶ という点も、RIPとの違いとして覚えておきたいところです。

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