前回は、STPがネットワークのループを防ぐための仕組みであることを学びました。
今回はその続きとして、Root Port、Designated Port、Alternate Portの役割と、show spanning-treeの表示の見方を整理しました。
STPは名前だけ聞くと少し難しく感じますが、今回は「どのポートがどんな役割を持っているのか」を見ていくことで、前回より少し具体的にイメージしやすくなった気がします。
今回学んだのは「ポートの役割」
今回の学習で中心になったのは、STPでは各ポートに役割があるという点でした。
まず Root Port は、root bridge に向かうための代表ポートです。non-root bridge 側では、root bridge に最も近いポートが Root Port になる、と理解しました。
次に Designated Port は、その区間で通信を流す担当ポートです。普段の通信を流す側なので、STPの動きを見るうえで大事な役割だと思いました。
そして Alternate Port は、予備として待機しているポートです。通常は通信に使われませんが、今使っているポートやリンクに問題が起きたときに切り替わるための役割を持っています。
この3つを分けて考えることで、STPは「ただリンクを止める仕組み」ではなく、安全に通信しながら予備も確保するための仕組みなのだと少し分かりやすくなりました。
show spanning-tree の Role / Sts をどう見るのか
今回は、show spanning-tree の Role / Sts をどう読むかも整理しました。
まず Role は、そのポートの役割を見る項目です。
- Root:root bridge に向かう代表ポート
- Desg:その区間で forwarding を担当するポート
- Altn:予備回線として普段は止まっているポート
一方で Sts は、そのポートの状態を見る項目です。
- FWD(forwarding):現在、通信に使われている状態
- BLK(blocking):予備のため、現在は通信に使われていない状態
前回は「STPが片方のリンクを止める」というところまでの理解でしたが、今回はその先として、どのポートが担当で、どのポートが待機なのかを表示から読めるようになってきたのが大きかったです。
今回の構成は役割の違いが見やすかった
今回のPacket Tracerの構成は、STPの役割を見るのにとても分かりやすい形でした。
PC1 が SW1 に、PC2 が SW2 に接続され、SW1 と SW2 の間は2本のリンクでつながっていす。今回は、その構成を見ながら role と status の違いを整理しやすいように、右側の non-root bridge / root bridge の Role・Sts 表示は、自分で分かりやすく加工して書き加えています。
そのため、Packet Tracer の画面をそのまま表示したものではなく、学習内容を整理するための補足付きキャプチャという形です。
このように見比べながら整理したことで、root bridge 側と non-root bridge 側では、ポートの役割の出方が違うことが前回より分かりやすくなりました。

root bridge 側と non-root bridge 側の違い
今回の復習では、root bridge 側と non-root bridge 側をどう見分けるかも確認しました。
root bridge 側は、冗長リンクの Role がどちらも Desg になっていることで判断しやすいと理解しました。一方で non-root bridge 側は、片方が Root、もう片方が Altn になっているのが特徴でした。
つまり、non-root bridge 側には、root bridge に向かう代表ポートと、予備として待機するポートがある、という見方です。
この違いが見えてくると、ただ「片方が止まっている」と見るのではなく、止まっているポートにも意味があることが分かりやすくなりました。
どのポートが Root / Desg / Altn なのか
今回の学習では、ポートの役割も次のように整理しました。
- Fa0/1:Desg
- Fa0/23:Root
- Fa0/24:Altn
こうして整理してみると、non-root bridge 側では、1本が root bridge に向かう代表ポート、もう1本が予備ポートとして待機していることが分かります。
前回は「片方が止まる」という理解でしたが、今回はそこから進んで、どのポートがどんな役割を持っているのかを、少し具体的に見られるようになったと感じています。
今回は「表示の意味を読む回」だった
前回は、STPの役割そのものを理解することが中心でした。それに対して今回は、show spanning-tree の表示を読んで、ポートの役割を具体的に見る回だったと感じています。
STPは、言葉だけで覚えようとすると難しく感じます。でも、今回のように Root / Desg / Altn と FWD / BLK を分けて見ていくと、少しずつ「何をしている仕組みなのか」が具体的に見えてきます。
特に今回は、自分で加工した補足表示つきのキャプチャを使って、root bridge 側と non-root bridge 側の違いを見比べながら整理できたので、入門の続きとしてとても良い学習になったと思います。
まとめ
今回は STP入門(第2回) として、ポートの役割と show spanning-tree の見方を整理しました。
今回の学びを自分なりにまとめると、次のようになります。
- Root Port は root bridge に向かう代表ポート
- Designated Port はその区間で通信を流す担当ポート
- Alternate Port は普段は止まっている予備ポート
- Role はポートの役割、Sts はそのポートの状態を見る
- root bridge 側では Desg が見え、non-root bridge 側では Root と Altn が見える
前回は「STPはループを防ぐ仕組みなんだな」という理解でしたが、今回はそこから進んで、実際にどのポートがどんな役割を持っているのかを見られるようになってきました。
そして、今回でひとまず STP の入門編は区切りにして、次回からは RSTP の内容に入っていく予定です。STPで学んだ基本を土台にしながら、次はもう少し発展したプロトコルの考え方も理解していければと思います。

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