現場で感じた「プロの仕事」──資格よりも大切なもの

物置内で電源工事を行う職人。工具を手に、手際よくコンセントを設置している様子。 業務改善・IT戦略メモ
無駄のない動きと判断力。これが“現場で積み上げてきたプロの仕事”だと感じました。

ここ最近、義祖父の生活スペースを2階から1階へ移すことになり、家の中や物置の整理を進めています。
不用品の処分や配置換えなど、思っていた以上にやることが多く、少しずつ対応している状況です。

物置の整理をしている中で、一つ困ったことがありました。
スタンド式の充電掃除機を収納したいのですが、物置の中にコンセントがありません。
照明用の蛍光灯はあるものの、電源を取るには電気工事が必要そうでした。

最初はネットで電気工事業者を探そうかと思いましたが、ふと大学時代の同級生のことを思い出しました。
彼は大学卒業後、家屋の扉や家具を製造するメーカーに就職し、その後独立。
現在は一人親方として、リフォーム関係の仕事を手掛けています。

土曜日の昼過ぎに電話をしてみると、ちょうど仕事中とのことでしたが、
「終わり次第、寄れるよ」と快く返事をしてくれました。
夕方17時頃、自宅のチャイムが鳴り、ハイエースのスーパーロングで彼がやってきました。

早速物置を見てもらうと、近くに使えるコンセントが無いことを確認し、
「じゃあ蛍光灯から電源を取ろうか」と即座に判断してくれました。
こちらが「じゃあ、それでお願い!」と伝えると、
ハイエースからマキタの電動ドライバーや電気端子、屋内用の電源ケーブルを肩に下げて戻ってきました。

作業は驚くほど手際が良く、
蛍光灯を外し、電源からケーブルを延長し、コンセントパーツと接続。
壁にビスで固定して、あっという間に作業が完了しました。
体感では30分もかかっていなかったと思います。

あまりにも鮮やかな仕事ぶりだったため、
「電気工事士の免許は持っているの?」と聞いてみると、
「持ってないよ。現場で覚えた」と、あっさりした返答でした。

正直、とても驚きました。
資格の有無以前に、現場で積み重ねてきた経験と判断力が、そのまま仕事の質に表れていたからです。

工賃を聞くと「お金はいらない」と言われましたが、
それではさすがに申し訳なく、押し問答の末、1万円だけ受け取ってもらいました。

彼は帰り際に
「現場の仕事なんて底辺だよ」と謙遜気味に言っていましたが、
私の目には、間違いなく“プロの仕事”として映っていました。
迷いのない動き、必要なものを即座に判断する力、そして人の困りごとを解決する姿。
とても格好良く感じました。

この出来事から、強く感じたことが二つあります。

一つ目は、資格取得や知識の習得は大切ですが、それだけでは足りないということです。
実際に手を動かし、現場で判断し、経験を積むことの価値を改めて実感しました。

二つ目は、知識と経験の積み重ねこそが、人に喜んでもらえるサービスにつながるということです。

業界は異なりますが、
私もいつか、彼のように
「この人に頼んで良かった」と思ってもらえる、
プロ意識を持ったITコンサルタントになりたいと感じました。

そんなことを、物置に新しく設置されたコンセントを眺めながら考えた一日でした。

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