48歳から人生を見つめ直して思うこと――遠回りにも意味はあった

ブルーグレーとグレージュを基調に、ノートやペン、メモをやさしく配置し、『遠回りにも意味はあった』と表示した、人生の振り返りをイメージしたブログ用アイキャッチ画像。 人生設計・キャリア戦略

はじめに

48歳になって、自分の人生をあらためて見つめ直す時間が増えました。
うっすらとした不安ではなく、もっとはっきりした焦りです。派遣社員という立場、同年代と比べたときの年収や肩書き、そして「自分は何をしてきたのだろう」という問い。そうした思いが、ここ最近ずっと自分の中にありました。 Source

けれど同時に、今の私は過去をただ後悔しているわけでもありません。
これまでの選択が正しかったのか、逃げだったのか、それとも必要な遠回りだったのか。今回は、そのことを自分なりに整理してみたいと思います。 Source

模型業界にあった原点

私は新卒で模型業界に入りました。
好きなことを仕事にできる喜びがあり、あの頃は確かに充実していました。もしあのままその業界に残っていれば、今頃はそれなりの役職に就き、違う安定を手にしていたかもしれません。そんな想像をすることは、今でもあります。 Source

数年前、久しぶりに当時の店舗を訪れたことがありました。
そこには、10年以上同じ場所で働き続けている後輩の姿がありました。一つの場所で積み上げることの価値は、もちろんあると思います。ただ正直に言えば、私は少し息苦しさも感じました。「同じことを10年繰り返す自分」を想像したとき、それが安定というより停滞に見えてしまったのです。 Source Source

業界を離れてからの迷走

模型業界を離れたあと、私のキャリアは一直線ではありませんでした。
クレジットカード会社、印刷会社、飲食店、コールセンター、清掃などのダブルワーク。そしてピースボートでの世界一周。振り返れば、一貫性のあるキャリアというより、遠回り、あるいは迷走に近かった時期もあったと思います。 Source Source

さらに正直に言えば、ネットワークビジネスに手を出したこともありましたし、自己啓発セミナーに深くのめり込んだ時期もありました。
結果として借金を抱えたこともあります。「何かをつかみたい」「今の自分を変えたい」という思いが強かったからこそですが、あの頃の自分を美化するつもりはありません。うまくいかなかったことも、失敗したことも、たくさんありました。 Source Source

派遣という立場と、消えない劣等感

29歳から現在まで、私は派遣社員として働いています。
仕事は真面目にやってきたつもりですし、現場で評価していただいたこともあります。それでも、どこかでずっと「自分はキャリアを積み上げられていないのではないか」という感覚がありました。派遣という立場、決して高くない年収、責任ある肩書きのない現実。それらが、年齢を重ねるほど重く感じられるようになってきました。 Source

周囲を見れば、管理職や部長クラスになっている同級生もいます。
住宅ローンを払い、子どもを大学に通わせ、社会的にも経済的にも「安定」に乗っている人たちがいる。その現実を見たとき、自分の中に静かではない感情が湧いてきます。「自分は何をしてきたのだろう」という問いは、そこから何度も繰り返し浮かんできました。 Source

それでも、得たものはあった

けれど、遠回りや迷走の時間が、何も残さなかったわけではありません。
いろいろな業界、いろいろな現場、いろいろな立場の人たちと接してきたからこそ、「人を見る力」や「現場の空気を感じる感覚」、「組織の歪みを察知する直感」のようなものは、自分の中に少しずつ積み上がってきた気がしています。 Source

成功しているとは言えないかもしれません。
でも、ひとつだけ言えるのは、私は止まらなかったということです。うまくいかない時期があっても、その場その場で何かを考え、選び、立ち止まりながらも前へ進んできました。その積み重ねが、今の自分をつくっているのだと思います。 Source Source

ミッドライフクライシスという再評価の時間

昨年から、自分の中に説明しづらい鬱屈感がありました。
「まだ何かできるはずだ」「このままで終わりたくない」。その気持ちをたどっていく中で、“ミッドライフクライシス”という言葉を知りました。人生の折り返し地点で、自分のこれまでとこれからを再評価する時間。もしかすると私は、まさにその真っただ中にいるのかもしれません。 Source

昔は、「模型業界を辞めたのは逃げだったのか」と何度も考えました。
今でも、完全に答えが出たわけではありません。ただ今は、逃げだった部分があったとしても、その先で生き延び、経験を重ね、違う視点を得てきたこともまた事実だと思っています。そうであれば、あの選択を単純に失敗と決めつける必要はないのではないか、と。 Source

遠回りだった。でも、必要な道だった

私は、自分のこれまでの人生を「最短距離だった」とはとても言えません。
遠回りだったと思います。迷走だった時期もありました。それでも今は、その遠回りをただの失敗としてではなく、「必要な道だった」と少しずつ言い換えられるようになってきました。 Source Source

ミッドライフクライシスは、過去を否定する時間ではなく、過去を再定義する時間なのかもしれません。
そして今、私はITを学び直し、資格取得に取り組みながら、これからの人生をもう一度組み立てようとしています。次に考えたいのは、「では、この先の10年をどう生きるのか」ということです。

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